平戸和牛とは?
フェア期間:平成26年7月1日~10月31日
周りは海に囲まれ豊かな自然に恵まれた平戸。温暖でおだやかな気候、潮風が運ぶ適度に塩分を含んだミネラル豊富な牧草、澄み切った空気。これらの恵まれた環境の中で育てられた「平戸和牛」は、とろけるような肉質と熟成された深い味わいです。脂身が甘く、きめ細かい霜降りが特徴で、赤みのバランスが非常に取れており美味です。
平戸における放牧の歴史は長く、鎌倉末期に書かれた「国牛十図」には既に平戸和牛が「名牛」として登場します。さらに、17世紀の初めには平戸とオランダとの貿易が始まり、平戸オランダ商館が出来ます。オランダ商館で働く、西洋人の食用として牛が輸入され、平戸の横島に牧場を設けて、近代ではいち早く肉牛の飼育を行いました。この時、持ち込まれた牛と従来からの平戸牛が交雑されるといった、貿易都市ならではの独自の和牛文化の歴史を持っているのが平戸和牛なのです。
平戸和牛は、潮風によるミネラル分豊富な牧草を食べて、温暖で穏やかな気候のなかストレスなく育てられます。その環境で育った和牛は「甘み」が強く、また脂肪交雑のバランスがよく甘みがあるのにくどすぎない、あっさりとした肉となります。その品質の良さから、各地のグランドホテルや料亭にて松阪牛や神戸牛にもひけをとらない高級和牛として使われています。また、有名なグルメ漫画では「幻の和牛」として平戸和牛が紹介されました。現在、平戸和牛は年間600頭ほどしか出荷されず、たいへん希少な和牛です。 平戸和牛フェアは今年6年目を迎える当協会が行う食のイベントで、期間中は平戸市内の飲食店・宿泊施設で創意工夫された平戸和牛料理を堪能できます。2014年は宿泊施設6軒、飲食店9軒の計15施設で味わうことができます。